28歳の男性。歯の痛みを主訴として来院した。2年前から食後に嘔吐を繰り返しているという。初診時の口腔内写真を別に示す。考えられるのはどれか。

回答：B

詳細解説：
写真からは、歯質の溶解がみられている。その原因について検討すると、問題文に2年前より嘔吐を繰り返しているとあり、塩酸からなる胃液の影響による酸蝕症であると考えられる。咬耗症は咬合により生じ、摩耗症は歯ブラシの不適切な使用等により生じ、エナメル質形成不全は歯が作られる過程において何らかの原因で、歯の最表層のエナメル質がきちんと形成されなかったことにより生じる。したがって、正解はｂとなる。