55歳の女性。下顎左側前歯部歯肉の腫脹を訴えて来院した。2ヶ月前から気付いていたが放置していたという。慢性歯周炎と診断され歯周基本治療を行った。初診時の検査でCEJから歯肉辺縁までの距離はいずれの部位も0mm、再評価時は2mmであった。初診時の口腔内写真(A-1)と歯周組織検査結果の一部(A-2)、再評価時の口腔内写真(B-1)と歯周組織検査結果の一部(B-2)を別に示す。改善したのはどれか。2つ選べ – 臨床歯科医学

投稿者:
科目名:臨床歯科医学| 出題年次:2016| 出題頻度:1| 出題回数:25

問題:
55歳の女性。下顎左側前歯部歯肉の腫脹を訴えて来院した。2ヶ月前から気付いていたが放置していたという。慢性歯周炎と診断され歯周基本治療を行った。初診時の検査でCEJから歯肉辺縁までの距離はいずれの部位も0mm、再評価時は2mmであった。初診時の口腔内写真(A-1)と歯周組織検査結果の一部(A-2)、再評価時の口腔内写真(B-1)と歯周組織検査結果の一部(B-2)を別に示す。改善したのはどれか。2つ選べ。

		55歳の女性。下顎左側前歯部歯肉の腫脹を訴えて来院した。2ヶ月前から気付いていたが放置していたという。慢性歯周炎と診断され歯周基本治療を行った。初診時の検査でCEJから歯肉辺縁までの距離はいずれの部位も0mm、再評価時は2mmであった。初診時の口腔内写真(A-1)と歯周組織検査結果の一部(A-2)、再評価時の口腔内写真(B-1)と歯周組織検査結果の一部(B-2)を別に示す。改善したのはどれか。2つ選べ。
  • 選択肢-A:歯肉の炎症
  • 選択肢-B:付着歯肉幅
  • 選択肢-C:プロービングデプス
  • 選択肢-D:アタッチメントレベル

回答:A

詳細解説:
写真のA-1とB-1を比較すると、歯肉の腫脹の減少がみられている。また、検査結果のA-2とB-2を比較するとプローピング時の出血も減少している。これらから、歯肉の炎症が改善されたことがわかる。また、A-2とB-2を比較すると、歯周ポケットの深さは浅くなっており、プロービングデプスの改善がみられている。歯肉は退縮しており歯肉幅の増加はみられていない。CEJから歯肉辺縁までの距離の変化を考えると、アタッチメントレベルの改善はみられていない。したがって、正解はaおよびcとなる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です